アンチ特亜ブログ!

鳩山由紀夫首相「渦中の税理士が露天風呂で怪死!」
新政権を直撃 登別温泉を舞台に急展開!
8.30歴史的大勝利の前日、「故人献金疑惑」のキーマンに何があった!

北海道の大地は、短い夏に終わりを告げようとしていた。8月29日、あの民主党の歴史的
大勝利の前日、屈指の温泉地である登別(のぼりべつ)の午前8時の気温は19.7℃。東京
都比べて約10℃も低い。Mホテルが誇る大露天風呂に朝から浸かり、出発前に浮き世の雑
事を忘れようという客がいたとしても不思議はない。

だが、サスペンスドラマのような展開で温泉地の静寂は破られた。露天風呂に中年男性が
浮かんでいたのだ。救急車ほかパトカー2台も駆け付け、ホテルは騒然となった。男性は、
温泉地から車でT時間ほどの距離にある苫小牧(とまこまい)市で税理士事務所を開業し
ているH氏(64)だった。H氏は、国税庁職員として札幌、室蘭などの税務署で勤務し、
国税庁内部の犯罪を取り締まる監察官の職に就いたこともある。後志(しりべし)支庁管
内の税務署長を最後に退官したH氏は、実家のある苫小牧で独立し、第二の人生を過ごし
ていた。

この前日の8月28日は、年に一度行われている、恒例の懇親会の日だった。

「函館や小樽、苫小牧の税理士が集まって、麻雀やゴルフで親交を深めるのです。
Hさんとは、亡くなった前日、一緒に露天風呂に入りました。私は飲まないので二次会
には行きませんでしたが、酒が好きなHさんは参加したでしょうね」

懇親会に参加した税理士の一人は、こう話した。さらに彼は、こう付け加えた。

  「遺体は異常にお湯で膨らんだ状態で見つかったようで、すぐにHさんだとは分から
  なかったそうです。酒と温泉が好きでしたから、朝方まで飲んで露天風呂に入ったの
  ではないでしょうか」

同室に泊まった税理士も、「朝の8時頃、ふらふらとした足取りで、朝湯に行くHさんを
見た」と証言している。登別消防本部に異変が通報されたのは、午前9時13分。消防署
員がホテルに到着した時点で、従業員がCPR(心肺蘇生法)を施しており、室蘭市内の
日鋼記念病院に搬送されたがH氏の息は絶えていた。

  「死因については、こちらにまだ通報が来ていません。警察が遺体を調べたとも聞
  いていません」(登別市消防本部)

ここまでの状況から、H氏は前夜の酒を抜くための朝風呂で体調に異変を来たし、その場
で意識を失った、と見られる。「H氏はメタボリックな体型だった」との証言も多く、突
然死の可能性も高い。

警察も「事件性なし」として片付けるH氏の死を「単なる事故」と受け止めなかったのは、
中央・地方の政界であった。

  「例の件を苦にした自殺では……」
  「例の件の口封じに殺されたのか……」

そんな”怪死説”が、半ば公然と、政界関係者の口の端に上ったのだ。

ここで「例の件」を知るために、ある公文書を紹介したい。民主党北海道第9区総支部の
政党交付金使途等報告書(平成17年分、18年分)。この支出欄に、H氏の名前が登場す
る。「外部監査報酬」としてH氏の事務所にそれぞれ9万5000円ずつ支払いがなされて
いるのだ。登別市、苫小牧市を管轄する民主党北海道第9区総支部。その代表は、鳩山由
紀夫新首相その人である―――。

地元党支部の疑惑の数々

現在、民主党政権を揺るがす可能性を持つ火種は二つある。小沢一郎幹事長の公設第一
秘書が刑事裁判を受けている西松建設の不正献金事件。これについては、東京地検特捜
部の捜査が終結したわけではない。もう一つが、鳩山首相に降りかかっている「故人献
金」の疑惑である。

鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の'03〜'07年分の政治資金収支報告書に、
少なくとも5人の亡くなった人が個人献金者として記載され、計120万円を受け取ったこ
とになっていると報じられたのが今年6月。結局、鳩山首相サイドは、虚偽記載は'05〜
'08年の4年間で計約90人から193件、総額約2178万円に上ることを明らかにし、「経
理担当の(勝場啓二)公設秘書が、個人献金額を多く見せかけるためにやった」と説明
した。

この「個人献金」疑惑は、H氏と決して無関係ではない。その後、H氏が監査を務めた民
主党北海道第9区総支部の収支報告書でも、「故人献金」をはじめとした不可解な金の流
が発覚したからだ。疑惑の数々を以下に列挙しよう。

  ▼元登別市議(男性)から、'01年に16万8000円の個人献金が行われているが、元
  市議は'00年に死亡している。

  ▼'04'年と05年の寄付者と寄付総額とを比較すると、寄付者34人中9人が入れ替わ
  っているのに、合計金額が616万8000円で同額。'05年と'06年を比較しても、36
  人中17人が入れ替わっているのに、1万円少ないだけの615万8000円だった(総額
  を設定し、名義を偽装している疑惑)

  ▼北海道9区の道議、市議、町議ら42人から5年間で計1650万円の寄付を受けてい
  るが、そろって毎年12月25日付で寄付されている。'04年は土曜日、'05年は日曜日
  であり、戸別訪問など振り込み以外の集金方法を使うしかなく不自然

H氏の通夜は総選挙翌日の8月31日に行われた。ある北海道議は言う。

  「鳩山由紀夫も夫人も、通夜にも告別式にも列席しなかった。そのことで、『やま
  しいことでもあるのか』『H氏は何かを知りすぎていたのでは』という推測が余計
  に広がっていったのです」

当のH氏がいない今、遺された人達は困惑するばかりだ。H氏の夫人は、

  「いろいろ言われていることは子供から聞いています。鳩山さんと主人は何の関係
  もないと思います。鳩山さんのような偉い方が、主人の葬儀に来るわけがない」

と取材に答えた。H氏の税理士事務所に勤務する事務局長(48)は、民主党支部の監査
を始めた経緯を説明した。

  「民主党の第9区総支部の監査を引き受けていて、その代表者がたまたま鳩山さんと
  いうことです。'04年度から'08年度まで監査をしましたが、H先生が亡くなったので
  '09年度はどうなるか……。私の父が税理士で、民主党の支持団体である労働組合の
  決算を見ていた縁で民主党の仕事をするようになったのです。父の死後に次の税理
  士が引き継ぎ、その後を継いだのがH先生なのです」

―――「故人献金」については。

  「知る立場ではないし、まったく分かりません。民主党の監査については私が窓口
  なので、H先生は口出ししませんでした。父の代から民主党を見ているので、ずっと
  私が担当していました」

――― H氏と鳩山首相の付き合いは。

  「鳩山さんになって会ったこともない。H先生も同じだと思います。」

このけんで首相就任の直前、9月14日の朝、鳩山邸を訪問するも、政治部の記者団やSP
の壁に阻まれたので、鳩山事務所に取材意図を伝えた。だが、設定した期日を延長して
も回答を得られなかった。ある検察官が現在の捜査状況を明かす。

  「故人献金については、関係資料の収集を完了しています。現在は政権移行期間中
  ですので、混乱を避けて捜査を開始する方針ですが、特捜部長から事情聴取するべ
  き参考人へのアプローチにゴーサインが出ています。何より、樋渡利秋検事総長が
  『手を着けないわけにはいかない』と関係者に説明していることが大きい」

新内閣が出来上がる直前から、鳩山首相は「ぶら下がり取材は週に一度で」と官邸記者
クラブに打診し始めた。言質を取られてはまずいということ、そして何よりも捜査当局
が動き出すことを、政権与党のトップとして理解し始めたのだろう。

H氏の怪死は、新政権に狙いを定めた銃の撃鉄を起こしたのかもしれない。